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『この予想大会の明暗を大きく分ける、高いレベルでの大混戦組☆Eグループ:明豊~星稜』 今大会ベスト8以上の戦いが混戦となった場合、ひょっとするとこのブロックから優勝校が出る可能性まで望めそうな豪華ラインアップ。 1回戦大会序盤から登場するこの8校の戦いぶりは必見だ! 直近の成績字面だけなら、京都国際が有力視されそうだが・・・。 京都国際は、森下、平野、森田の3投手ともにレベルが高く、打線もガンガン打ちまくるというよりは、うまくつないで効果的に点数を重ねて結果大量点を挙げて勝ち切るという感じで総合力で上位か。 一関学院は何とか守り切ってワンチャンスを生かしたいところなのだろうが、 このカードはちょっと波乱も内在しそうだ。 一関学院の武器は投手の継投で相手打線をかく乱させるところだが、 この中で下手投げ投手(個人的には下手投げ寄りのサイドスローに見えなくもないが果たして?)がいるのだが、紺のピッチャーはかなり打ちづらそう。 京都国際もこのタイプは対戦経験がないのではないか? 岩手は花巻東断然の下馬評ながら準決勝敗退。 一関学院にツキがあったのは事実だろうが、自身も盛岡大付を負かしてきており、 この岩手2強ともに近年打線強化して全国上位で戦える仕様に変化を遂げてきている点は似ており、逆にそうした全国相手を想定したチームが戦いにくいのもまた一関学院のようなタイプなのかもしれず? 明豊は、昨年のセンバツ準優勝校で、強力打線をウリにしている。 大分県内では打力で圧倒してきており、その分ある程度失点覚悟の投手陣が守られているイメージもあるが、守備で相手にビッグイニングを作らせないという隠れ武器も兼備。 明豊と比較すると一見名前負けしそうな感じもあるが、樹徳は群馬私学3強の前橋育英、桐生第一、健大高崎を負かしてきており、 関東圏限定ということならこの世代の群馬県代表の位置づけはレベル上位と考えてよく、これを考慮するなら大分vs関東上位と置き換えればこのカードもまたどちらが勝っても驚けない。 不気味なのが愛工大名電。 昭和のスモールベースボールの代表例が広島商なら、平成のスモールベースボールの代表なのが愛工大名電で、かつてのWBC稲葉監督もその戦術に一目置いたほど。 ただ今年に関してはちょっとイメージが異なり、堅く攻めるよりランナーを動かしてチャンスを広げて得点力強化につなげている感じで、 試合巧者・倉野監督の采配は見ものだろう。 初戦が、イチロー、松井秀喜の時代から割と仲良し校の星稜。 そういう意味で当然練習試合は互いにやっているはずであり、やりづらさはあるだろう。 それと、愛知代表は東東京代表と並んでどちらかというとセンバツ甲子園に相性が良い『春向き都道府県』であり、勝っても負けてもあまり相性の良くない北信越勢との対戦という、オカルトデータが少々引っかかる。 ただ、星稜も今回は県大会でかなり苦労してきており、例年のような強さまで求めることは難しい。 残る1戦は、県大会成績だけなら創志学園断然のイメージ。 長沢監督がこの夏を最後に勇退という背景からも、選手のモチベーションは高いだろうし、とにかく打線が活発でどこからでも点が取れる厚みは脅威になるだろう。 数字面で劣勢否めない八戸学院光星だが・・・。 それにしてもどう考えても得点力が低すぎる。 部員が170人以上いる大所帯の中で精鋭選出されて戦った結果が打線低調で苦戦続き。 逆に言えば、打線不調ながら小失点で勝ち続けてきた投手陣や守備の堅実さは誇れるところで、もし打線が本領発揮なら…と考えると、 このチームに関しては青森大会打率データは参考外としてもいいのかもしれず??? 伝統のなまぴ~さんの予想大会、 何か色気を出していじるなら、このブロックを置いてほかにない! ガラリ一変に賭ける大博打にはなるが、こんなはずではないであろう打線の奮起に期待し、八戸学院光星で一発を狙う! 『近畿強豪2校を崩せるか?☆Fブロック:鶴岡東~山梨学院』 近江と天理の近畿2校が双璧。 ただ、ともに初戦は難しい戦いを強いられる可能性も!? 近江は初戦が鳴門。 近江・山田、鳴門・冨田の両エースは今大会注目の逸材であり、少得点を争うヒリつく戦いが見られそうだ。 ワンチャンスを生かした長打、予期せぬ守備の破綻あたりが明暗を分けそうな感じだが、基本守備はともに安定感あるし簡単に四死球は出さないだけに、 本当にワンチャンを生かせるかどうか・・・になりそうだ。 天理は県大会決勝戦での大量得点が目立つが、これは相手の生駒がコロナ禍の影響によりベストメンバーで戦えなかった影響によるもので参考外。 それでもこれを除いて考えても打力は相当高いし、投手力も奈良では1枚抜けていた感じも。 山梨学院はどうしても乱打戦に持ち込みたいが、それが敵えば今年の関東では上位の明秀日立と互角の実力があるだけに展開次第では侮れない。 海星は4~5点勝負ラインで戦いたいところだが、日本文理・田中投手も好投手でありそこまで得点できるかどうかは微妙だし打線の破壊力は互角となると、 このカードは投手力の差がそのまま結果に直接影響を及ぼしそうな感じも? 残る1カードは、投打にわたり鶴岡東がやや優勢。 もともと打ち合い歓迎の鶴岡東だが、投手陣も大きく崩れないだけに、 盈進にも何度か得点チャンスが巡っては来るだろうが果たしてどうか。 鶴岡東も山形ナンバーワンというチームとまでは言えないだけに、都道府県レベル比較だけなら広陵、広島商とセンバツ2校出場の広島県のほうが分が良さそうにも思えるが、 広島大会はかなり波乱となったことでちょっと盈進には恵まれた感じもあっただけに・・・。 ここはエースの力量上位で試合運びの巧みな近江が初戦の難敵・なるとに競り勝てれば勢いも加味して8強進出となりそうだ。 『死の組、関東猛者のつぶし合い!☆Gブロック:敦賀気比~聖光学院』 このブロックは地元でもある横浜を推すが、勝ち上がっていくための道はかなり険しい。 個人的には、横浜と日大三のつぶし合い勝者勝ち抜けという見方をしている。 昨年の甲子園メンバーがかなり残っているのが強みの横浜。 決勝戦の東海大相模戦は、これぞまさしく激戦区神奈川の真骨頂という大投手戦となったが、横浜高校ネタとしてはむしろ3回戦の対横浜隼人戦がネットニュースでかなり話題になったことのほうがイメージが強い。 横浜が苦戦を強いられたのはこの2戦だけ。 逆にこの2戦こそ、横浜の強さを印象付ける形にもなった。 神奈川の私学上位校を寄せ付けなかった杉山投手も今大会注目選手。 昨年甲子園大会初戦の広島新庄戦で9回裏逆転サヨナラ3ランを放った緒方が筆頭扱いされないほど層の厚い打撃陣。 まだ完成され切っていないチームだけに前出のような相手投手の力量如何では不発もあるが、下位でもビッグイニング演出が可能。 少々引っかかる点があるとすれば、初戦の対戦相手・三重とは5月に練習試合を行っており、互いに相手の戦術が読めるだけに戦いづらさがあるかもしれない点。 それでも、総合力ということなら一応横浜は初戦は無難にクリアしそうに思うのだが・・・。 三重は総合力が県内では抜けていた印象だが、 そもそも今年の三重県大会自体が本命なき大混戦と見られていただけに、 やはり全国大会となるとどうか・・・。 下馬評では日大三より聖光学院のほうが評価が高いようだが・・・。 聖光学院は結構福島県大会でスコア差以上に苦しんだ印象もあり、 日大三の伝統の破壊力ある打線に対する投手力、 それ以上に懸念材料になりそうなのが、打ちづらそうな日大三・松藤投手の存在だ。 ストレートに威力は感じないのだが、タテに落ちる変化球は厄介で、その効果からストレートが生きてくる。 これらに加えてむしろ小技と守備力を前面に出す戦い方から、かなり隙が少ない。 西東京大会決勝戦では、いずれドラフト会議で名前があがりそうな世代逸材投手を打ち込んで勝ってきているのはかなりの自信になりそう。 興南もかなり評価が高い。 2投手の防御率成績が出色であり、沖縄県大会においてはほとんど相手に得点を与えていない。 この2投手が、あきらめずに食らいついてくる市立船橋打線に通用するかどうかが勝敗のカギを大きく握ることになるだろう。 残る1戦は、北陸対決として話題にあがるが・・・。 ともに近年は甲子園の常連であり、打線が活発である程度投手陣の失点が計算できるまとまったチームを作ってくることで似ている。 ともに荒れた試合展開大歓迎だが、投手力ではやや敦賀気比に分がありそうな感じもある。 このブロックからは、日大三・・・と書きたくなるところをぐっとこらえて、 地元愛を貫く姿勢で横浜を応援したい。 かつて春夏連覇を達成した1998年夏同様、玉城主将が選手宣誓クジを引き当てたあたりにオカルト的因縁も感じる。 『大阪桐蔭一択の様相☆Hブロック:二松学舎大付~能代松陽』 正直なところ、この組み合わせになってしまうと、大阪桐蔭上位は揺るがないか。 こういった大型チームが仮にもし、ベスト8を待たずして姿を消すということになるなら、 最も可能性があるのは初戦なのだろう。 もともと、歴代を振り返っても、 (1)相手に世代屈指の好投手と世代かなり上位の打線兼備のハイレベルな強豪 (2)守乱などによる自滅やたった1つの細かなミスを相手にワンチャン生かされ少得点差敗戦 あたりに敗戦理由が限られるだけに、 こうした要素が出やすい背景の初戦こそが、あえて重箱の隅をつつく欄替えに基づくなら可能性を問えるものとなるか。 ただ・・・、 相手の旭川大高、北北海道決勝は圧勝して優勝とはなったが、同地区強豪私学とは実力差がなく、そうなった場合同じく大阪府大会を履正社相手に完勝している大阪桐蔭・・・。 地区レベル差を考慮すると、まともなら下克上は難しいように思えるが・・・。 守備破綻がアキレス腱だが、実際守備は相当堅く大阪大会においてもほとんど失点自体がなかった。 他6校もさすがに大阪桐蔭を負かすとなると難しそうだが・・・。 唯一、社に関しては2-1レベルの少得点差に持ち込むことで勝機がつかめるかもしれず??? 社の守備は相当堅く、特に三遊間はかなり注目されていいハイレベル。 守り合った結果、プレッシャーがかかる中終盤を迎える展開になったとき、 これまで高得点に守られてきた大阪桐蔭野手陣も高校生であるのには変わらないわけで、ありえないことが起きる可能性は若干高くなる可能性も!? ただ社は、初戦の県岐阜商もかなりの強敵、上位下位差のない強力打線は脅威になるだろう。 社は守り合い接戦希望、逆に県岐阜商はやや投手力に不安を抱えるだけに打撃戦に持ち込みたいという完全なるケンカ四つの対戦でもあり試合としては非常に面白そう。 二松学舎大付と札幌大谷は、打力、ある程度失点覚悟の投手陣、背景にあるそれぞれの都道府県レベル比較などを総合評価すると全くの五分。 混戦・秋田を勝ち抜いてきた能代松陽はやや分が悪いかもしれないが、 対する聖望学園はセンバツ上位の浦和学院を破って出場してきているだけに、 大阪桐蔭を除けば上位評価可能な存在ではある。 まともなら、このブロックから大阪桐蔭の名前をオミットするのは危険だ。 ただ、昔の競り合い美学の高校野球を追い求めるなら、他7校にエールを送るという考え方も当然ありだろう。 『ピック8★カギは大阪桐蔭を何番手に据えるか』 大阪桐蔭は優勝を義務付けられた数少ない高校野球チームだろう。 決勝までコマを進めてくれば、まずは負けない! 一方で決勝戦を見据えすぎるあまりに準決勝で手が薄くなる可能性もゼロではないかもしれず??? 大阪桐蔭には主力3投手を含み能力高い5人の投手をうまく使い分けて戦うことになるだろう。 したがっていずれかの強豪がベスト4に勝ち上がってきたとしても、 この点における層の厚さは大阪桐蔭にとって大きなアドバンテージになるだろうし、 まさに今春センバツが、相手投手陣との疲労蓄積の差が如実に出た結果であり、夏もまた同じストーリーを見せつけられてしまうのかもしれないが・・・。 そうならなかった場合、ひょっとすると2005年の対駒大苫小牧戦のようなことがないとも言えないわけで・・・。 ベスト8ピックにおいて、結構冒険している当方だけに、大阪桐蔭優勝となってしまっては分が悪い。 したがってここは準決勝で波乱が起こるというストーリーを勝手に描いて印を若干下げて投票することとしたい。
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